本記事では終了スケジュール、対象ユーザー、影響範囲、そして代替手段を解説します。
楽天モバイルの通話録音サービスが終了へ

楽天モバイル(楽天コミュニケーションズ株式会社)が提供している「モバイル通話録音サービス」が、2025年12月31日をもって提供終了となることが正式に発表されました。
楽天コミュニケーションズ株式会社の発表によると、新規申込受付は2024年12月27日ですでに停止されています。
ここでは、終了までの詳細スケジュールや対象範囲について整理します。
楽天モバイルの通話録音サービスとは?

このサービスは、携帯電話に050番号を付与し、発信時に「0037-690」を付けることで通話を自動録音できる仕組みです。
営業記録やクレーム対応など、録音を業務改善に活用していた企業・個人事業主も多く、終了後は代替手段の確保が求められます。
終了スケジュール:申込停止から完全終了までの流れ
サービス終了までのスケジュールは以下の通りです。
| 項目 | 日付 | 内容 |
| 新規申込受付終了 | 2024年12月27日(金) | 新規での申し込みを停止 |
| サービス提供終了 | 2025年12月31日(水) | 通話録音機能が利用不可に |
| 最終請求月 | 2026年1月 | 利用料金の最終請求が発生 |
契約中のユーザーは、手続き不要で自動的にサービスが終了します。ただし、録音データのバックアップや保存作業は、利用者自身で行う必要があります。特に、社内で顧客対応履歴としてデータを管理している場合は、早めの対応が重要です。
対象となるサービス・契約内容
今回終了となるのは、楽天コミュニケーションズが提供している「モバイル通話録音サービス」です。法人契約だけでなく、個人契約の携帯電話でも利用可能なプランとして展開されており、0037-690発信や050番号を利用したビジネス通話に対応していました。
主な特徴は以下の通りです。
- ・通話内容を自動で録音し、クラウド上で保存、再生できる
- ・法人、個人どちらの契約でも利用可能
- ・録音データの保存期間はプランによって異なる(自動削除あり)
なお、この終了は「楽天モバイル(個人向けスマホ)」の楽天リンクアプリなどには直接関係がありません。あくまで、楽天コミュニケーションズが提供する通話録音サービスが終了の対象となります。
なぜ楽天モバイルは通話録音サービスを終了するのか
突然の終了発表に戸惑う企業も多い中、「なぜ終了するのか?」という点は非常に気になるところです。
ここでは、楽天モバイルが通話録音サービスを終了する背景や、業界全体の流れ、今後の方向性を解説します。
通信サービス市場の変化
楽天モバイルが通話録音サービスを終了する理由について、公式発表で触れられていません。
ですが、近年、通信サービス市場は急速な変化を遂げています。
スマートフォンの普及により、LINEやWhatsApp、さらにはZoom、Google Meetなど、多様なコミュニケーションツールが登場し、ユーザーの選択肢は格段に増えました。これらの新しいサービスは、通話機能だけでなく、チャット、ビデオ会議、ファイル共有など、より多機能で利便性の高いサービスを提供しています。
また、通信インフラの進化により、高速で安定したインターネット接続が普及したことも、これらの新しいサービスの利用を後押ししています。
楽天モバイルの通話録音サービスを開始した当初には考えられなかったような、このような市場環境の変化が、サービス終了の理由のひとつと言えるかもしれません。
サービス終了で影響を受けるユーザーとは
楽天モバイル「通話録音サービス」の提供終了は、すべてのユーザーに同じように影響するわけではありません。ただし、業務利用として通話録音を組み込んでいた契約では、早めの対応が求められます。
ここでは、どのようなユーザーが影響を受けるか、録音データの扱い、解約手続きの注意点を整理します。
通話録音サービスを使っている利用者が対象
今回終了の対象になるのは、楽天モバイル「通話録音サービス」の利用者のみです。公式発表には「法人契約携帯、個人契約携帯」と両方が対象として明記されています。
したがって、以下のような契約者が特に影響を受ける可能性があります。
- ・050番号を付与された携帯電話回線で通話録音を設定していた法人、個人契約ユーザー
- ・社員用スマートフォンや営業用携帯回線に通話録音を導入して業務用途(顧客対応、クレーム対応、品質管理など)として活用していた
一方で、一般のスマートフォン契約(たとえば個人向けに通話録音機能なし・録音を業務目的としない契約)については、録音サービスを導入していなければ影響は限定的と考えられます。ただし「影響なし」と断言するのではなく、個別契約内容の確認が推奨されます。
録音データの扱い(保存・削除・移行)はどうなる?
サービス終了後の録音データについては、契約内容によって扱いが異なるものの、基本的には2025年12月31日の終了をもって録音・再生・保存といった機能が利用できなくなります。
そのため、通話録音を業務記録や顧客対応履歴として利用している企業では、終了日までにデータのバックアップを確実に行うことが求められます。管理ポータルからダウンロードしたファイルを自社サーバーやクラウドストレージに移行し、必要に応じて法務・監査部門と共有しておくのが望ましい対応です。録音データには個人情報を含むケースも多いため、バックアップ作業と合わせて社内の情報管理体制を見直すきっかけにもなるでしょう。
自動解約の仕組みと注意点
モバイル通話録音サービスは、2025年12月31日をもって自動的に解約となります。ユーザー側で特別な手続きを行う必要はありませんが、利用料金は終了月である2025年12月分まで通常どおり発生し、最終の請求は2026年1月に行われる予定です。
途中解約を行った場合でも、返金が発生するとの案内はなく、契約期間中は規定どおりの料金が請求されます。また、複数回線を契約している法人では、どの部署・端末で通話録音を利用しているかを整理し、終了後の対応方針を明確にしておくことが重要です。録音を必要とする業務がある場合は、サービス終了前に代替手段の導入を検討し、移行準備を早めに進めておくと混乱を防げます。
楽天モバイル通話録音サービスの代替手段とは
通話録音サービスの終了によって、法人ユーザーは「今後どうすればいいか?」という課題に直面しています。特に、顧客対応や営業活動で録音が欠かせない業種では、代替手段の導入が急務です。
ここでは、録音機能付き電話サービスの選び方や、法人利用に適した条件、そしておすすめの代替サービス「SUBLINE(サブライン)」について詳しく解説します。
録音機能付き電話サービスの選び方
代替サービスを選ぶ際は、「録音できること」だけに注目するのではなく、運用のしやすさと安全性を基準にするのがポイントです。
特に法人利用の場合、以下の4つの観点をチェックしておくと安心です。
- 自動録音機能の有無
すべての通話を自動で録音できるかどうか。録音忘れを防げる仕組みは必須。 - クラウド保存・管理機能
録音データをクラウド上に保存し、複数端末から確認できる仕組みがあるか。 - セキュリティとアクセス制御
録音データの暗号化、アクセス権限設定、ログ管理などの安全対策があるか。 - サポート体制と導入実績
導入後のトラブル対応や問い合わせサポートが迅速か。法人導入事例が豊富かどうかも重要。
単なる録音アプリではなく、企業の通信インフラとして運用できるサービスを選ぶことが、長期的な安定運用につながります。
法人対応・スマホ連携ができるサービスの条件
現代のビジネス環境では、社員がスマートフォンを業務で使うケースが増えています。そのため、法人に適した通話録音サービスには次のような条件が求められます。
- ⚫︎携帯電話・固定電話のどちらにも対応していること
- ⚫︎社員のスマホ(BYOD含む)でも録音が可能であること
- ⚫︎録音データを部署・担当者ごとに管理できること
- ⚫︎通話履歴や顧客情報と紐づけて管理できること
これらの条件を満たすサービスなら、現場での混乱を防ぎ、録音データを「資産」として活用できます。特に営業・サポート・法務など複数部署で共有する場合、録音管理の効率化は業務改善にも直結します。
SUBLINE(サブライン)とは?通話録音ができる電話サービス

SUBLINE(サブライン)は、お手持ちのスマホにアプリをインストールするだけで、プライベート番号の他にもう一つ、仕事用の050電話番号が持てるサービスです。
スマホアプリをインストールするだけなので、新たな端末の購入は一切不要です。
低コストで仕事用の電話番号を取得することができるので、初めて050電話番号を利用する方にも試しやすいサービスとして、個人から企業まで幅広いビジネスマンに選ばれています。
SUBLINEは、「録音の自動化」「クラウド管理」「セキュリティ対応」をカバーおり、楽天モバイルの通話録音機能が終了した後の“受け皿”として最適な選択肢です。
終了までにやっておくべきこと
楽天モバイルの通話録音サービスが終了するまでには、企業側でいくつか準備しておくべき重要なステップがあります。録音データの喪失を防ぎ、スムーズに代替サービスへ移行するためには、事前の確認と計画が不可欠です。
ここでは、終了前に必ず対応しておきたい4つのポイントを解説します。
録音データのバックアップとダウンロード
まず最優先で行うべきは、録音データのバックアップです。サービス終了後はクラウドへのアクセスが停止され、保存データが削除される可能性があります。バックアップを取らないまま終了日を迎えると、重要な通話記録を二度と取り戻せなくなります。
対応策としては、以下の手順を推奨します。
- 管理ポータルにログインし、録音データをすべてダウンロード。
- ZIP形式などで一括保存し、社内サーバーまたはクラウドストレージに移行。
- 部署ごと・案件ごとにフォルダを分けて整理し、必要に応じてアクセス制限を設定。
録音データは顧客との契約内容や対応履歴を証明する重要情報です。特に法務・コンプライアンス関連部署とは連携して、保存期間や管理方法を明確にしておきましょう。
現在の契約内容・終了日の確認方法
次に、自社が利用しているサービスの契約内容と終了時期を正確に把握しましょう。楽天コミュニケーションズのモバイル通話録音サービスは、回線や契約プランによって終了時期や請求処理が異なるケースがあります。
確認手順の一例
- ・契約担当者宛ての「サービス終了案内メール」を確認
- ・楽天コミュニケーションズの法人サポート窓口に問い合わせ
- ・社内の契約台帳・回線管理表で対象番号をチェック
複数回線を契約している場合、終了通知が回線ごとに届くことがあるため、一覧化しておくと混乱を防げます。
代替サービス導入までのスケジュールを立てる
録音サービスを業務で継続的に利用する企業は、終了日から逆算して移行スケジュールを作成することが重要です。
理想的な流れは以下の通りです。
- 終了発表を受けて、候補サービスを3社ほど比較検討(早めにデモを確認)
- サービス決定後、社内テスト期間を設ける(1〜2か月)
- 本格運用を終了3か月前までに開始
- 録音データ移行・従業員への周知を実施
SUBLINEなどのIP電話サービスであれば、申し込みから運用開始まで最短1週間ほどで移行可能なケースもありますが、既存回線の移行や社内設定がある場合はさらに数日〜数週間かかる場合があります。業務を止めずに切り替えられるよう、余裕を持ったスケジュール設計を意識しましょう。
よくある質問(FAQ)
ここでは、楽天モバイルの通話録音サービス終了に関して寄せられる質問をまとめました。
特に「自分は対象か?」「データはどうなる?」「次にどうすればいい?」といった疑問を中心に整理しています。
楽天モバイルの通話録音サービスはいつ終了しますか?
楽天コミュニケーションズの「モバイル通話録音サービス」は、2025年12月31日をもって提供が終了します。新規申込は2024年12月27日に停止され、終了後は録音機能の利用やデータ閲覧ができなくなります。最終請求は2026年1月に行われる予定です。
終了後も録音データにアクセスできますか?
終了日以降は、サービスへのログインや録音データの閲覧はできなくなります。そのため、終了前に録音データをダウンロードして保管しておくことが必要です。データの移行期間などが設けられる可能性もありますが、公式サイトの案内を随時確認するようにしましょう。
個人向け楽天モバイルには影響ありますか?
ありません。今回終了するのは法人向けの「モバイル通話録音サービス」であり、個人ユーザーが使う「楽天モバイル」や「楽天リンク(Rakuten Link)」には影響しません。ただし、楽天リンクには録音機能がないため、録音したい場合は別のアプリや外部デバイスを利用する必要があります。
SUBLINEの導入にかかるコストは?
SUBLINEは月額制のクラウド型通話録音サービスで、料金は利用回線数や機能構成によって変わります。初期費用を抑えられるプランもあり、導入から最短即日で利用可能なケースもあります。
録音データを安全に移行する方法は?
旧サービスのデータを社内で安全に管理するためには、以下のステップをおすすめします。
- 終了前にすべての録音データをダウンロード。
- 社内サーバーやクラウドストレージに保存。
- アクセス権限を限定し、情報漏洩リスクを最小化。
- 可能であれば、新しい録音サービスに順次アップロードして統合管理。
録音できないAndroid機種・iPhoneで代用できますか?
一部のAndroid端末では通話録音アプリが動作しますが、OSバージョンやキャリア制限により録音できない場合があります。iPhoneはAppleの仕様上、基本的に通話録音ができません。このため、確実に録音を行いたい場合は、クラウド型の通話録音サービスを導入するのが現実的です。
通話録音が必要な業種の具体例を教えてください。
通話録音は、次のような業種で特に重要です。
- コールセンター・カスタマーサポート:クレーム対応や品質改善に活用。
- 営業職:商談内容の記録・共有。
- 金融・保険業:取引証跡の保存・コンプライアンス対策。
- 医療・福祉業:予約・相談内容の確認。
- 行政・公共機関:問い合わせ履歴の管理・証跡保存。
業務上のリスク管理や信頼性確保の観点からも、録音体制の維持は欠かせません。

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PROFILE

-
株式会社インターパーク/SUBLINEプロジェクトリーダー・マーケティング担当
中途で株式会社インターパークに入社。
仕事で使う050電話アプリSUBLINE-サブライン-のカスタマーサポート担当としてアサイン。
カスタマーサポートを経て、現在は事業計画の立案からマーケティング担当として事業の推進・実行までを担当。
過去、学生時代には2年間の海外留学を経験。








